前日から持ち越された第2ラウンド(R)の残りと第3Rが行われ、3月に欧州ツアーで初優勝した中島啓太(23=フリー)が第3Rで6バーディー、1ボギーの65をマークして通算11アンダーの199とし、66の木下稜介らとともに3位につけた。首位とは2打差。杉浦悠太、佐藤大平、川村昌弘、桂川有人は通算10アンダーで8位。金谷拓実は8アンダーで21位となった。64のケーシー・ジャービス(南アフリカ)が通算13アンダーで単独首位に立った。石川遼は第2R終了時点で予選落ちした。

 

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終盤の猛チャージで、23歳の中島が日本勢最上位に浮上した。第3Rの上がり5ホールで4バーディーを奪い「すごくいいプレーができた。明日(28日)につながる」と満足げ。欧州ツアーとしての出場2大会連続優勝を視界に捉えた。「ショットもパットも自信を持てていない」と1番を3パットのボギー発進。我慢のプレーが続いたが、14番パー4で一気に流れに乗った。102ヤードの第2打をピン30センチにピタリ。鮮やかにバーディーを奪った。昨季の日本ツアー賞金王で、今季から欧州ツアーを主戦場とする新鋭の“凱旋(がいせん)”。ギャラリー注目の中、着実に伸ばして優勝争いに加わり「勝ちにこだわってプレーする」と表情を引き締めた。