パリ五輪に出場するなでしこジャパンの池田太監督(53)が27日、パリ視察から羽田空港に帰国した。1次リーグのスペイン戦とナイジェリア戦の会場となるナント、ブラジル戦の会場のパリ、決勝トーナメントで戦う可能性があるリヨンを回り、各スタジアムや練習場の候補、選手村、宿泊施設を確認した。

「スタジアムの動線も確認できて、ホテルの部屋のレイアウトを確認できたのは有意義でした」。練習場の候補も回った。宿泊施設から遠いところでバスで20分程度だったという。ただ、外部から丸見えになる可能性がある練習会場もあり「そこはワールドカップ(W杯)とオリンピックが違うところかな」と話した。

最終日にはFIFA(国際サッカー連盟)とIOC(国際オリンピック委員会)を含めたミーティングもあった。「移動の列車の予約や確保できる練習時間など、スケジュールの細かい話ができたのは良かった」。視察結果を持ち帰り、練習場や練習時間、ミーティング割当時間の希望などを出す作業に入る。

男子のU-23日本代表は現在、パリ五輪切符をかけたU-23アジア杯の真っ最中。男子の状況も気になり、視察中に「日本-カタール」を動画配信サービスでチラチラ見ていたという。「一緒に回った他国のスタッフから、今、日本が戦っているんだろうと言われました」と苦笑していた。