上地恵栄容疑者、山中で発見の遺体とDNA型一致　事件翌年に死亡か

　2005年11月に東京都三鷹市で居酒屋副店長の男性を殺害したとして、殺人容疑で重要指名手配されていた上地（うえち）恵栄（けいえい）容疑者（事件当時49歳）について、警視庁捜査1課は26日、死亡を確認したと発表した。

　警視庁は、関係者への聞き取りなどから上地容疑者が既に死亡している可能性が高いとみて、事件現場に残された血痕を改めて精査し、上地容疑者のものと断定。石川県加賀市の山中で06年3月に見つかった身元不明遺体のDNA型と指紋が、上地容疑者のものと一致した。自殺とみられる。遺体は死亡から最長で約3カ月が経過した状態だった。

　上地容疑者は05年11月24～25日、三鷹市上連雀の居酒屋副店長、永野和男さん（当時53歳）をアパートで包丁で刺して殺害したとして、翌月に指名手配されていた。警視庁は今後、容疑者死亡で書類送検する方針。【岩崎歩】