入所者をバケツで殴打か 職員逮捕、4人目 障害者への常習暴行事件

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入所者に日常的な暴行をした疑いで職員らが逮捕された岸和田光生療護園=大阪府岸和田市で2024年4月25日、斉藤朋恵撮影 拡大
入所者に日常的な暴行をした疑いで職員らが逮捕された岸和田光生療護園=大阪府岸和田市で2024年4月25日、斉藤朋恵撮影

 大阪府岸和田市の障害者支援施設「岸和田光生療護園」で、職員らが入所者の男性に繰り返し暴力を振るったとされる事件で、府警は27日、新たに職員の武田真弥容疑者(28)を暴力行為等処罰法違反(常習暴行)容疑で逮捕したと発表した。この事件の逮捕者は計4人になった。

 武田容疑者の逮捕容疑は2月下旬から3月上旬にかけて、身体・知的障害のある男性(当時50歳)の頭をバケツで殴ったり、背中を膝蹴りしたりする暴行を加えたとしている。府警によると、男性にけがは確認されていない。「おそらく私がやった。(男性に)手がかかるので腹が立ち、手を出した」と容疑を認めているという。府警は25日、他の職員3人も同容疑で逮捕していた。

 入所者の男性は3月4日に死亡が確認され、医師の診断で病死とされた。しかし、遺族が死亡の経緯を調べるよう施設に求め、施設の調査で暴行の可能性が浮上した。通報を受けた府警が施設内にある防犯カメラの映像を調べたところ、4人がそれぞれ男性に暴力を振るう様子が記録されていた。

 府警によると、4人の暴行と男性の死亡に因果関係は確認されていないという。【林みづき、斉藤朋恵】

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