レアル・マドリード戦で3試合ぶりに先発復帰したレアル・ソシエダードの日本代表MF久保建英(22)について、クラブの地元紙の評価は高かった。

Rソシエダードは26日、ホームで行われたスペインリーグ第33節で首位のRマドリードと対戦した。前節のクラシコから9人を入れ替えて控え組中心で臨んできた相手に、終始主導権を握ったものの、前半29分にギュレルにゴールを許し、惜しくも0-1の敗戦。ここ3試合連続勝利なしとなった。

3試合ぶりにスタメン入りした久保は序盤からいい動きを見せ、前半15分にやや角度のないところからシュートを放つも、惜しくもGKにファインセーブされた。続く33分、ペナルティーエリア手前でボールを拾い、ミリトンを華麗にかわして右足でゴールネットを揺らしたが、オンフィールドレビュー後、その前のプレーでチュアメニに対するバレネチェアのファウルを取られノーゴール。さらに後半35分、鮮やかなスルーパスでオヤルサバルのシュートチャンスを演出したが、得点には結びつかなかった。

クラブの地元紙ノティシアス・デ・ギプスコアは敗北を喫したため、全体的に厳しめの評価をつけた中、この日のチームMVPに久保を選出。「再び違いを生み出すRソシエダードの武器となった。ベストのレベルには程遠かったが、幾度となくトライし、ニアポストに放ったシュートは残念だった。決して姿をくらますことなく、最もチャンスを作り出していた」と寸評し、チームトップタイの6点(最高10点)をつけた。

トゥリエンテス、オヤルサバル、バレネチェアが久保と並ぶ6点。続いて、レミーロ、オドリオソラ、ル・ノルマン、ハビ・ガラン、スビメンディが5点、スベルディアが4点、ミケル・メリーノがチーム最低の3点。途中出場のザハリャン、エルストンド、ベッカー、アンドレ・シウバは採点なしとなった。

久保のスペインリーグ成績は26試合(先発22試合)、1952分出場、7得点3アシスト。Rソシエダードの成績は33試合13勝12分け8敗の勝ち点51で、欧州リーグ出場圏内の6位につけている。

Rソシエダードは次節、5月4日にホームで13位のラスパルマスと対戦する。(高橋智行通信員)

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