中学受験で子どもの心を壊さないために 小児科医からの警告
毎日新聞
2024/4/26 16:00(最終更新 4/26 16:00)
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過熱する中学受験は、子どもの心を傷つけることも少なくない。新百合ケ丘総合病院発達神経学センター長で小児科医の高橋孝雄さん(66)は、崖っぷちまで追い詰められて心のSOSを出し続けてきた多くの子どもたちを診てきた経験から語りかける。「常に子どもが正しいと思った方がいい。変わらなければいけないのは親のあなたです」と。【坂根真理】
<主な内容>
・ボロボロになる普通の子
・「洗脳」に気付かない
・子どもを追い込む親
・ついつい使うNGワード
・親のあなたにできること
「令和のリアル 中学受験」第11部は「中学受験と習い事」をテーマに5月下旬に公開予定です。中学受験のために習い事をやめるのか、それとも続けるのか。
「あなたのため」という親心
高橋さんのところに中学受験絡みで診察に訪れるのは、多くが小学5、6年生だ。
受験が差し迫る中で塾や学校に行かなくなり、テストでわざと0点を取るケースもある。共通しているのは、賢くて優しい「普通の子」という点だ。
<(受験するかどうかは)本人に任せています>
<「ここまでやってきたのだから受けたい」と本人が言うのです>
<「嫌なら受けなくていいのよ」と伝えています>
親からは、そんな答えが返ってくることが多い。虐待をうかがわせる兆候もない。せいぜい「勉強しなさい」「今頑張らないと後悔するわよ」と、わが…
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