【巨人女子】松本哲也コーチは、自分が生き抜いてきた術を惜しげもなく還元していた

巨人の女子硬式野球クラブチームが、23年からチームとして本格始動しました。現役時代に新人王、ゴールデングラブ賞を獲得し、現在は女子チームのコーチを務める松本哲也コーチ(39)に、女子野球の魅力や楽しみ方、今季への思い、ファンへのメッセージなどを聞いた。

プロ野球

◆松本哲也(まつもと・てつや)1984年(昭59)7月3日、山梨県生まれ。山梨学院大付から専大を経て、06年育成ドラフト3巡目で巨人入団。07年2月に支配下選手登録され、08年5月にプロ初出場。09年は「てんびん打法」と広い守備範囲でブレークし、新人王を獲得。同年育成ドラフト出身者で初となるゴールデングラブ賞も受賞した。17年に現役引退。プロ通算591試合で打率2割6分3厘、6本塁打、57打点、65盗塁。現役時代は168センチ、70キロ。左投げ左打ち。

「ライトゴロがある」

――今日(4月12日)は午前7時から、川崎市のジャイアンツ球場の室内練習場での練習だった

昨日の夜から雨が降っていて、別のグラウンドが使えなかったので、2軍の試合前練習が始まる前に、ということでその時間からの練習に変わったんです。9時までの約2時間でした。

――女子硬式野球クラブチームのコーチとしては2年目になるが、自身が感じる女子野球の魅力は

試合に出てる人、出てない人に関係なく、全員が一体感を持ってやってるっていうのはすごく感じます。試合に出てなくてもすごく応援してたりとか、男子とはまた違う雰囲気があります。

――女子野球に携わる中で驚いたことは

ライトゴロがあるっていうことですね。少年野球とかではありましたけど、全くそんな想像してなかったので、「ライトゴロがあるんだ」と衝撃を受けました。

今、サードコーチをやってるんですけど、ライトゴロがあるので判断がすごく難しいなと。ライトゴロがあるから回せないとか、ライトゴロを狙って一塁に投げるから回すとか。

普通ヒットだったら、そのヒットで止めるか止めないかっていうところなんですけど、ライトゴロでの止めるか止めないかっていう判断が最初は難しくて、こういう野球もあるんだなと。

――試合で勝つために大事なことは

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兵庫県出身。報徳学園、関大を経て、2007年に日刊スポーツに入社。
野球部に配属され、同年12月までアマチュア野球担当、 2008年から11年まで1期目の巨人担当、2012~13年まで西武担当(2013年はWBC担当)、2014~16年まで2期目の巨人担当、 2017~18年までアマチュア野球担当、2019~20年まで3期目の巨人担当、2021年は遊軍、2022年からDeNA担当。
身長169・5センチ、体重58~63キロをいったりきたり。