遮断機、警報器ない踏切、群馬県が全74カ所を廃止・転換の方針

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女児が電車にはねられた上信電鉄の踏切=群馬県高崎市吉井町小暮で2024年4月6日午後0時39分、日向梓撮影 拡大
女児が電車にはねられた上信電鉄の踏切=群馬県高崎市吉井町小暮で2024年4月6日午後0時39分、日向梓撮影

 群馬県高崎市の踏切で女児が電車にはねられ死亡した事故を受け、県は25日、2029年度末までに県内74カ所全てで遮断機と警報機がない第4種踏切を解消するとの工程表を発表した。廃止か遮断機と警報機のある第1種踏切への転換で対応する方針で、期限を設定して対策を急ぐ狙いがある。

 県はまず、上信電鉄など鉄道事業者と道路を管理する13市町村に対応の協議や地元との調整を要請。検討結果を把握した上で、今年7月末までに74カ所の個別の対策案をまとめ、9月末までに最終決定・公表する。

 廃止が決定した踏切は工事などに着手し、第1種踏切に転換する踏切は24年度中に国の補助金指定を目指す。27~29年度の完了を目指すが、地元住民との協議で遅れる踏切が出る可能性もある。

 第4種踏切の数は、高崎21▽富岡20▽桐生・みどり各8▽前橋3▽渋川・下仁田・甘楽・東吾妻・みなかみ・嬬恋各2▽藤岡・長野原各1。

 みどり市の須藤昭男市長は25日の記者会見で、市内に8カ所ある第4種踏切について基本的に廃止する方向で協議し、住民に理解を求める方針を明らかにした。【田所柳子、遠山和彦】

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