車いすの夫がドイツにやってきた 空港でさっそく起きたトラブル
毎日新聞
2024/4/25 11:01(最終更新 4/25 11:01)
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飛行機の到着時刻から1時間以上たって、ようやく到着ゲートに夫の姿が見えた。空港職員の大柄な男性に荷物を運んでもらい、何やら親しげに会話している。ドイツの首都ベルリンの空港でドイツ人の横にいると、車いすに座った夫はいっそう小柄に見える。声をかけると、迎えが来たと理解した男性は荷物を残してさっさと離れていった。
4月からベルリン特派員になった私(記者、38歳)の現地入りから遅れること10日、同行する夫の諏訪正晃(38)もやってきた。このことを話すと意外そうな顔をされることがたまにある。男性が仕事を休んで同行するケースが比較的少ないからかもしれないが、夫が障害者だということもあるだろう。夫は高校生の頃にスキー事故で背骨を折り、脊髄(せきずい)を損傷して車いすを使っている。
時間がかかったのは、…
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