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第82期名人戦

初防衛を目指す藤井聡太名人に、豊島将之九段が渡辺明九段に名人位を奪われて以来5期ぶりの復位を期して臨みます。

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連勝の藤井聡太名人 終局後に後悔した一手は… 名人戦第2局

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第82期名人戦七番勝負第2局に勝利し対局を振り返る藤井聡太名人(右)。手前は豊島将之九段=千葉県成田市の成田山新勝寺で2024年4月24日午後9時46分、渡部直樹撮影
第82期名人戦七番勝負第2局に勝利し対局を振り返る藤井聡太名人(右)。手前は豊島将之九段=千葉県成田市の成田山新勝寺で2024年4月24日午後9時46分、渡部直樹撮影

 千葉県成田市の成田山新勝寺で指された第82期名人戦七番勝負(毎日新聞社主催、朝日新聞社主催)の第2局は24日、藤井聡太名人(21)が豊島将之九段(33)との接戦を制して第1局に続いて連勝した。解説の渡辺和史六段は「1日目は藤井名人が盤石の体制で勝ちそうだったが、豊島九段の辛抱が徹底していて藤井名人をもってしても勝ちきるのは大変な将棋だった。豊島九段も一時優勢だったがはっきりした勝ちではなかった」と複雑な手順が絡み合った熱戦を振り返った。

辛抱の封じ手

 豊島九段が1日目に封じた手は、渡辺六段が3番目の候補に挙げた2七歩だった。「豊島九段は(第1候補に挙げた)6六銀を指したかったと思うが、後手に8六歩から強襲を受ける恐れがあった。2七歩で玉の堅さを維持して将来に備えた」という辛抱の一手だった。

 主導権を握ったと感じていた藤井名人が終局後に後悔したのは1四同香(50手目)。「桂香交換で自然だが、直前の1四桂は後手の香車が走るのを守った手だった。藤井名人は、…

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