さいたま市の省エネ家電還元事業、前倒しで終了へ 予算上限で

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23日時点の申請額は予算額の75%に=さいたま市ホームページから 拡大
23日時点の申請額は予算額の75%に=さいたま市ホームページから

 さいたま市の省エネ家電買い替え促進キャンペーンが大幅に前倒しして終了する見込みになった。省エネ基準を満たすエアコンやテレビを購入すると最大7万円が還元される制度で、9月末までを予定していたが、現在の申請ペースで推移すると5月上旬には予算上限に達する見通しだという。市は早めの申請を呼びかけている。

 キャンペーンは家庭の温室効果ガス削減や電気料金負担の軽減などを目的に3月22日に始まった。一定の省エネ性能を持つエアコン、冷蔵庫、テレビ、LED照明器具が対象で、本体価格の半分について7万円を上限にキャッシュレスポイントで還元する。予算は約13億4600万円。

 ホームページや市報に加え、SNS(ネット交流サービス)、チラシ、回覧板などで市が積極的に告知したこともあり、多くの市民が参加した模様だ。市ゼロカーボン推進戦略課によると、23日時点の申請金額は予算額の75%。予算額上限に達する日の申請分は抽選になり、その後は必要な条件を満たしていても手続きができなくなる。

 申請には店舗で渡される申請チケットや領収書などのほか、市内に配送したことを示す伝票が必要。配送は数日かかることもあり、購入当日に申請できるとは限らない。このため市は量販店などに対し、新たにキャンペーンの利用を希望する顧客への注意を呼びかけるよう求め始めた。

 市の担当者は「早く終わってしまうかもしれないが、想定分の買い替えが進む見込みでキャンペーンの目的は達成できたと思う」と話した。問い合わせは、市民向けコールセンター0570・000・462(午前9時~午後6時)。【増田博樹】

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