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東京電力は24日、福島第1原発で停電があり、処理水の海洋放出が停止したと発表した。これに伴い、掘削作業をしていた作業員1人がけがをした。東電によると、掘削作業で電気ケーブルが損傷し、停電が起きたとみられる。
東電は電源を復旧させ、約6時間半後に放出を再開した。
24日午前10時43分ごろ、所内に電気を供給する1系統が停止し、処理水放出設備が止まった。午前10時47分ごろには、大型機器点検建屋の西側屋外で掘削作業中の協力会社の作業員1人がけがをしたと通報があった。掘削作業の現場は電気ケーブルのある場所に近いという。
東電によると、作業員に汚染はなく、負傷時に意識はあった。双葉地方広域市町村圏組合消防本部によると、けが人は50代男性で、やけどをしており、会話ができる状態だった。福島県双葉郡内の病院に救急搬送された。
この系統から受電していた免震重要棟で、停電を受けて予備のガスタービン発電機を起動したところ、この発電機も停止。さらに別系統の電源を確保するまで約20分間停電するトラブルも起きた。予備の発電機が停止した原因はわかっていない。
福島第1原発では、処理水放出を巡って国際原子力機関(IAEA)の調査団が23日から2回目の安全性の検証を始めたばかり。【木許はるみ】