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第82期名人戦

初防衛を目指す藤井聡太名人に、豊島将之九段が渡辺明九段に名人位を奪われて以来5期ぶりの復位を期して臨みます。

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豊島九段の封じ手2七歩 美濃囲いで藤井名人を警戒 名人戦第2局

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第82期名人戦第2局2日目、対局が再開して早々に脱いだ羽織をたたむ藤井聡太名人(手前)。奥は豊島将之九段=千葉県成田市の成田山新勝寺で2024年4月24日午前9時17分 拡大
第82期名人戦第2局2日目、対局が再開して早々に脱いだ羽織をたたむ藤井聡太名人(手前)。奥は豊島将之九段=千葉県成田市の成田山新勝寺で2024年4月24日午前9時17分

 千葉県成田市の成田山新勝寺で指されている藤井聡太名人(21)と豊島将之九段(33)の第82期名人戦七番勝負第2局(毎日新聞社、朝日新聞社主催、大和証券グループ協賛、成田市など地元主催)は24日午前9時、2日目の対局が始まった。

 相掛かりの出だしから、前例の少ない力戦になった本局。両対局者により指し掛けまでの手順が再現されると、立会の森内俊之九段が豊島九段の封じ手用紙が入った封筒を開け、「封じ手は2七歩です」と明かした。控室では6六銀と進出する攻めの手も候補に挙がっていたが、激しい戦いに備え、駒台の1歩を使って美濃囲いを完成させた。藤井名人も予想していたのであろう、9分の少考で3三桂と跳ねた。

 豊島九段は7六飛と飛車を転回させた。この手を見て藤井名人は長考に入った。

 解説の渡辺和史六段は「名人は自陣をさらに好形に整えるか、相手に揺さぶりをかけるか、指したい手がたくさんある。模様の良さは感じているはずで、はっきりしたリードにつなげる手を探る長考だ。一方、挑戦者の側は当分、辛抱を強いられそうだ」と話した。【新土居仁昌、丸山進】

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