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イギリス、ウクライナへ960億円の追加支援 巡航ミサイルなども

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兵器を確認するNATOのストルテンベルグ事務総長(右)と英国のスナク首相=ワルシャワで2024年4月23日、AP 拡大
兵器を確認するNATOのストルテンベルグ事務総長(右)と英国のスナク首相=ワルシャワで2024年4月23日、AP

 英国のスナク首相は23日、ウクライナのゼレンスキー大統領と電話協議し、ウクライナへの5億ポンド(約960億円)の追加軍事支援を約束した。巡航ミサイルなどの兵器の供与も決めた。訪問先のワルシャワで、北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長との共同記者会見で明らかにした。

 英国は1月に署名したウクライナとの2国間協定で、2024年度中に25億ポンドの軍事支援をすることを約束しており、支援総額は合わせて30億ポンドとなる。巡航ミサイル「ストームシャドー」などのミサイル約1600発や弾薬約400万発、舟艇60隻なども新たに供与する。

 スナク氏は会見で、ロシアが戦争に勝利すれば「(侵攻は)ポーランド国境でとどまらないだろう」とNATO加盟国に警戒を呼びかけ、「ウクライナの支援を今やらなければ、さらに高いコストを支払うことになる」と述べた。

 ゼレンスキー氏は英国の追加支援についてX(ツイッター)で「ストームシャドーなど全てが戦場で必要なものだ」と謝意を表明した。

 スナク氏は会見に先立つストルテンベルグ氏との会談で、ウクライナ支援が欧州の安全保障の中心であり、NATO加盟国による集団防衛体制の拡充が重要だとの認識で一致。英国の国防費を30年までに国内総生産(GDP)比2・5%に引き上げる方針を表明した。ストルテンべルグ氏は会見で「英国が(加盟国に)範を示した」と歓迎した。【ブリュッセル宮川裕章】

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