Jリーグ屈指の「名物仕掛け人」 退職して53歳で描く未来とは
毎日新聞
2024/4/24 08:00(最終更新 4/24 08:00)
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遊び心あふれるイベントを企画し続け、サッカーのJ1川崎フロンターレを地域に密着した人気クラブにしようと力を注いできた天野春果(はるか)さん(53)が独立し、新会社を設立した。Jリーグ屈指の“名物仕掛け人”は自身の第4章と位置づけ、どんな挑戦をしていくのか。
「僕、ゼロ(から)1が好きなんです。何もないところからやるのが好き」
そう話す天野さんは、1997年から四半世紀を過ごした川崎を今年1月に退職し、新会社「Two Wheel Sports(ツーウィルスポーツ)」(東京都渋谷区)を設立した。社名の車輪(Wheel)は、自分たちだけでなく、連動する「パートナー」がいてこそ前進できるとの思いを込めた。
「スポーツで言えば、苦い経験をした高校時代までが第1章。スポーツは国も人の心も豊かにすると学んだアメリカ時代が第2章。そして川崎に入ってからは第3章。これからは第4章じゃないかな」と話す。
始まりは「欽ちゃん」
東京都出身の天野さんが影響を受けたのは、日本テレビ系の人気番組「欽ちゃんの仮装大賞」だった。出演できたら何をしようと風呂に入りながら想像を膨らませ、小学生の頃はクラスを盛り上げる企画を考えた。中学ではサッカー部を作るために奔走し、卒業間近の3年生の1月に実現…
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