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異次元との決別

日銀が異次元の金融緩和策を転換する節目を迎えています。過去からの「決別」といえる状況で、日銀やその周辺の動きに迫ります。

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異次元との決別

門間元日銀理事 異次元緩和は「日銀のデフレ脱却宣言」 今後は?

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インタビューに答える門間一夫・元日銀理事=東京都千代田区のみずほリサーチ&テクノロジーズ本社で2024年4月2日、浅川大樹撮影
インタビューに答える門間一夫・元日銀理事=東京都千代田区のみずほリサーチ&テクノロジーズ本社で2024年4月2日、浅川大樹撮影

 「これは『日銀版のデフレ脱却宣言』だ」――。3月に日銀が決めた一連の異次元緩和策の終了について、元日銀理事でみずほリサーチ&テクノロジーズの門間一夫エグゼクティブエコノミストはこう表現する。追加利上げは「7月ごろにも検討する可能性がある」と予測する。その条件は何なのか。

戦時から平時へ 歴史的な転換点

 ――日銀の政策転換をどう評価していますか。

 ◆日銀の判断は妥当だ。これまでの異次元緩和はデフレ脱却が目的だった。既に物価は上昇しており、もうデフレではない。欧米ほど高止まり状態ではないが、日本も2%くらいのインフレは定着してきたと判断できる情勢になりつつある。…

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