漫画家の倉田真由美氏(52)が23日、X(旧ツイッター)を更新。コロナ禍時代の「マスク警察」を回想した。

「ほんの少し前まで、『マスク警察』という他人にマスクを強要する輩がそこかしこにいた。この日本に。」と切り出した。「私も会った。道ですれ違った男性に『マスクしろよ!』と吐き捨てられた。言い返したが、あの時の怒りと恐怖のようなものは時間が経ってもなかなか忘れられない」と自身の体験を明かした。

続けて「『身体的に、戦った時勝てそうにない相手』に恫喝されるのは怖い。そうじゃなくても怖いけど、より怖い。他人同士、喧嘩になった時相手がどこまでのことをしてくるかわからないからだ」とし、「あんなモンスターを作ったのは国とメディア、そしてそれに乗せられた大衆だ」と言葉に力を込めた。

勢いは止まらず「恫喝する側も、『自分より弱そうな相手』の方がしやすいのは明らか。私の周囲でもマスク警察にあったのは女性が多い。実際にマスク警察が暴力を振るい事件になったケースも、相手は小学生、高齢女性だった」とつづった。

そして別の投稿では「『マスク外せ警察も同じ』という人もいるが、そんな人どこにいる?レベルのものを持ち出して『どっちもどっち』のようにいうのは筋違いにも程がある」と記述。さらに「数も社会的背景も存在の意味もまったく違う、対称性のないものを持ち出してあたかも対称性がある二者のように語っても議論にすらならない」と私見を述べた。

倉田氏の一連の投稿に対し「マスクしてない方が悪いと言う謎のロジックを世間が作りだした。それで恫喝して良いとなってしまった。ほんと怖いですよね」「ノーマスクの幼い我が子に『貴様~!』怒鳴ってきた人のこと、今でも忘れられません。明らかに弱者狙ってますよね。子どもと何度も恐怖を味わいました」「大衆が当時の事を振り返らない限り、同じ事は何度でも起こります 今時点で、おかしかったに気付いた人は何割でしょうか」などと書き込まれていた。