海自ヘリ墜落事故 搭乗員8人の氏名を公表 1人死亡、7人行方不明

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海上自衛隊のヘリコプター2機が墜落した伊豆諸島の鳥島の東の海上で捜索活動に当たる海自の艦船=21日午前10時52分、本社機「希望」から 拡大
海上自衛隊のヘリコプター2機が墜落した伊豆諸島の鳥島の東の海上で捜索活動に当たる海自の艦船=21日午前10時52分、本社機「希望」から

 伊豆諸島沖で海上自衛隊の哨戒ヘリコプター「SH60K」2機が夜間訓練中に墜落した事故で、海自は23日、公表済みの機長2人を含め、搭乗していた隊員8人全員の氏名を公表した。死亡が確認された1人は、大村航空基地(長崎県)所属の「8416号機」副操縦士、西畑友貴2尉だったことも明らかにした。

 海自トップの酒井良海上幕僚長はこの日の記者会見で、「いまなお7人が行方不明となっているのは痛恨の極み。ご家族の心中をお察しし、全力で捜索救難活動に取り組んでいく」と述べた。海自は行方不明者の捜索活動に、米海軍からP8哨戒機1機の支援を受ける調整を進めている。捜索範囲が広がることを考慮した措置で、支援内容は拡大する可能性もあるという。

 墜落した2機は、8416号機と小松島航空基地(徳島県)所属の「8443号機」。それぞれ機長と副操縦士、航空士2人が搭乗していた。海自は搭乗員について、8416号機は、機長・松田拓也3佐▽副操縦士・西畑2尉▽航空士・福留崇文3曹と甲斐仁蔵(むさし)士長――で、8443号機は、機長・板村一輝3佐▽副操縦士・山下夏輝3尉▽航空士・廣田真・曹長、堂園優作2曹――と氏名を公表した。年齢は明らかにしていない。

哨戒ヘリコプター「SH60K」=海上自衛隊のホームページより 拡大
哨戒ヘリコプター「SH60K」=海上自衛隊のホームページより

 重さが約10トンの機体の主要部分は、水深5500メートルの海底に沈んでいる可能性が高いとみられる。海自は海底での位置を把握するため、音波などを使って海底の地形や潮流、水温などのデータを収集する海洋観測艦「しょうなん」を現場海域に向かわせている。【松浦吉剛、竹田直人、原田啓之】

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