容疑者、購入ガソリン「遺体処分に使うと知っていた」 那須2遺体

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焼けた2人の遺体が見つかった現場周辺に張られたブルーシート=栃木県那須町で2024年4月16日午後4時32分、本社ヘリから幾島健太郎撮影 拡大
焼けた2人の遺体が見つかった現場周辺に張られたブルーシート=栃木県那須町で2024年4月16日午後4時32分、本社ヘリから幾島健太郎撮影

 栃木県那須町の河川敷で2人の遺体が見つかった事件で、死体損壊容疑で逮捕された埼玉県越谷市の建設業、平山綾拳(りょうけん)容疑者(25)が、事件前に購入したガソリンなどについて「遺体を処分するために使うと知っていた」という趣旨の供述をしていることが、捜査関係者への取材で判明した。

 平山容疑者は、何者かと共謀し、16日未明から朝までの間、那須町伊王野の山中の河川敷で、東京都千代田区の会社役員、宝島龍太郎さん(55)と妻とみられる女性の遺体に火を付けて損壊した疑いがある。捜査本部は女性の身元の確認を進めている。

送検のため警視庁大崎署を出る平山綾拳容疑者=東京都品川区で2024年4月22日午前8時1分、宮間俊樹撮影 拡大
送検のため警視庁大崎署を出る平山綾拳容疑者=東京都品川区で2024年4月22日午前8時1分、宮間俊樹撮影

 捜査関係者によると、平山容疑者は、2人の遺体が見つかる数日前、都内や埼玉県内で、粘着テープや携行缶、ガソリンなどを購入していたとみられる。また、平山容疑者が所有する黒色のセダンの車内には、死亡した女性とDNA型が一致する血痕が付着し、宝島さんの妻の運転免許証が残されていたという。

 平山容疑者はガソリンなどの購入について「人に指示された。その人の名前は言えない」と供述しているという。警視庁と栃木県警の合同捜査本部は、複数の人物が事件に関わったとみている。【岩崎歩、菅健吾、朝比奈由佳】

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