伊賀鉄道の「まかないカレー」販売 宿泊勤務の味、レトルトに

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忍者市駅まかないカレーのパッケージデザイン=三重県伊賀市の上野市駅で、大西康裕撮影
忍者市駅まかないカレーのパッケージデザイン=三重県伊賀市の上野市駅で、大西康裕撮影

 三重県伊賀市の伊賀鉄道は5月3日午前10時から上野市駅(愛称・忍者市駅)奥の上野市車庫(同市上野丸之内)で開く「伊賀線まつり」で、上野市駅で宿泊勤務する社員が手作りするカレーをレトルトタイプで再現した「忍者市駅まかないカレー」を販売する。【大西康裕】

 伊賀鉄道によると、まかないカレーは近鉄が伊賀線を経営していた時代から大鍋で作っていた伝統食。現在も時折、宿泊勤務者が夕食用に調理して食べる。豚肉、タマネギなどを使用し、社員の勤務時間の都合で何度も温めなおすことから煮崩れしやすいジャガイモは使わない。タマネギをじっくり炒めて甘みとうまみを濃厚にする。市販のカレールーを使うが、レトルトにするのに県立伊賀白鳳高校(同市緑ケ丘西町)フードシステム科に依頼して、カレー粉を調合するなどしてもらい、春休み中に社員が試食してまかないカレーの味に近づけてもらった。内容量180グラムで600円。初回販売分として300個を用意する。

 上野市駅では始発の運転士、信号係ら約8人が宿泊勤務をしている。泊まり勤務に就いていたころは作っていた伊賀鉄道総務企画課の中村光宏さん(61)は「ずっと商品化したいと思っていた。伊賀白鳳高校の協力でできました。自慢の味です。ぜひ味わってください」と話している。

6・6・6の日 記念入場券も

2種類の6並びの日記念入場券セット(見本)=三重県伊賀市の上野市駅で、大西康裕撮影
2種類の6並びの日記念入場券セット(見本)=三重県伊賀市の上野市駅で、大西康裕撮影

 他に令和6年6月6日を前に、3枚一組の「6並びの日記念入場券セット」も2種類発売する。すべて「6・6・6」の日付入り。Aセットは上野市、依那古、伊賀神戸の3駅の入場券。上野市―依那古、依那古―伊賀神戸の各駅間距離が約6キロのため。Bセットは西大手、茅町、猪田道の3枚。伊賀上野―西大手、茅町―猪田道の各所要時間が約6分のため。近鉄、JR西日本と共同使用駅の伊賀神戸、伊賀上野のうち伊賀鉄道の入場券があるのは伊賀神戸だけのため、伊賀上野はセットに入らなかった。中村さんは「6がらみにするのにああでもないこうでもないと時刻表を見て考えました」と語る。セットの台紙には車両番号に6が付く伊賀線の引退車両の写真を各3枚使っている。各600円、300セット販売。

 現役の伊賀線車両と近鉄特急、JR関西線の車両の写真などをアクリルパーツにした2種類のアクスタ(アクリルスタンド)stationも各1500円、200セット販売する。

ポスターを手に伊賀線まつりをPRする伊賀鉄道の社員=三重県伊賀市の上野市駅で、大西康裕撮影
ポスターを手に伊賀線まつりをPRする伊賀鉄道の社員=三重県伊賀市の上野市駅で、大西康裕撮影

 伊賀線まつりは「伊賀鉄道友の会」と共催で、いずれも整理券が必要な軌道自転車、運転シミュレーション、車掌の各体験コーナーもある。問い合わせは上野市駅(0595・21・3231)。

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