中国電が山口・上関でボーリング調査開始 核燃料中間貯蔵施設巡り

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原発や使用済み核燃料中間貯蔵施設が計画されている上関町=山口県上関町で2024年1月24日午後2時33分、本社ヘリから上入来尚撮影
原発や使用済み核燃料中間貯蔵施設が計画されている上関町=山口県上関町で2024年1月24日午後2時33分、本社ヘリから上入来尚撮影

 中国電力などが山口県上関町で計画する、原発の使用済み核燃料を一時保管する中間貯蔵施設の建設を巡り、中国電が23日、予定地で建設が可能かを判断するためのボーリング調査を開始した。調査は半年程度を予定し、既に進めている文献調査の結果と合わせて分析する。建設が可能と判断されれば、町に改めて建設の申し入れをし、町が建設の是非を判断する見通しだ。

中間貯蔵施設の調査地
中間貯蔵施設の調査地

 ボーリング調査は、同町長島の中国電が所有する敷地(160ヘクタール)の11カ所で実施する。最も深いところで300メートルほど掘り下げ、地下の土や岩盤のサンプルを採取して地質を調べる。中国電は1月以降、ボーリング調査に向けた森林伐採などの準備を進めていた。

 調査を巡っては上関町が2023年8月に受け入れを表明。中国電は当初、すぐに森林伐採を始めボーリング調査に入る予定だったが、近隣自治体から不安の声が上がり、説明を続けるなどしていた。【脇山隆俊、福原英信】

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