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2016年に将棋棋士としてデビューし、21歳2カ月でついに史上初8冠の偉業達成――。「天才」藤井聡太名人の歩みをクローズアップ。

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山崎隆之八段が藤井聡太棋聖への挑戦権 15年ぶりのタイトル戦

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山崎隆之八段=静岡市葵区の浮月楼で2022年3月4日、小出洋平撮影 拡大
山崎隆之八段=静岡市葵区の浮月楼で2022年3月4日、小出洋平撮影

 第95期棋聖戦(産経新聞社主催)の挑戦者決定戦が22日、東京都渋谷区の将棋会館で指され、山崎隆之八段(43)が佐藤天彦九段(36)に182手で勝ち、挑戦権を獲得した。山崎八段は2009年9月の王座戦以来約15年ぶり2度目のタイトル戦登場となる。藤井聡太棋聖(21)との五番勝負は6月6日に千葉県木更津市で開幕する。

 山崎八段はタイトル初獲得が懸かる。4連覇中の藤井棋聖が防衛すると永世棋聖資格(通算5期)を満たし、中原誠十六世名人(76)が1971年に打ち立てた永世称号資格獲得の最年少記録(永世棋聖・23歳11カ月)を53年ぶりに塗り替える。

 終局後、山崎八段は「カッコをつけずに泥臭く指し、勝ててよかった。挑戦できるとは思っていなかった。藤井棋聖とは実力差があるが、少しでもチャンスのある五番勝負にしたい」と話した。

 山崎八段は広島市出身で1998年にプロ入り。タイトル戦に昇格する前の第1期叡王戦で優勝するなど一般棋戦を8回制している。若手時代はその風貌と爽やかな人柄から「西の王子」の愛称で親しまれた。不利になってからの逆転術に優れ、NHK・Eテレの将棋番組で「ちょいワル逆転術」というコーナーを担当したこともある。

 今期棋聖戦では、決勝トーナメントで森内俊之九段(53)、渡辺明九段(39)、永瀬拓矢九段(31)と名だたる強豪を撃破して挑戦者決定戦に駒を進めた。この日の対局では一時劣勢に立たされたものの、持ち前の粘り強さを発揮して勝負を引っ繰り返した。【丸山進】

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