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ついに日本でも解禁されたライドシェア、すでに浸透している中国の現状は?

2024.04.21

4月から東京、神奈川、愛知、京都でライドシェアが解禁され、今後もさらに8区域が解禁される予定だ。ライドシェア先進国中国の現状を紹介する。

ライドシェアとは?

日本では、乗客を有償で送迎するには、事業用の専用車で、第二種免許を所有し、営業許可を得る必要がある。一方で、許可を得ず自家用車で有償によりお客を乗せることを「白タク」といい、法律で禁止されており、「3年以下の懲役若しくは300万円以下の罰金又は懲役刑と罰金刑の併科」となる可能性がある。なお、自家用車による輸送は一部過疎地や福祉輸送等は認められている。

一方で、最近都市部で観光客増加等に伴いタクシーが不足し、タクシーに乗りたくても乗れなかったり、乗りたい場所でつかまえることができなかったりという問題が起きている。観光立国を目指すには、公共交通機関で行けない場所でも気軽に行けたり、人気の場所からでもタクシーに乗ることができたりする環境が必要だろう。

そこで、4月から東京、神奈川、愛知、京都でライドシェアが解禁され、今後もさらに8区域が解禁される予定だ。

中国のライドシェアの現状

中国のライドシェアは、非常に便利な交通手段となっており、以下のようなメリットがある。

■中国のライドシェアのメリット

・ライドシェア利用時、ライドシェア事業者と価格が一覧表示され、一番価格の安い事業者を選択することができる。

・物価は日本より高いはずだか、タクシー料金は安い。例えば、車で20分程度の場所なら35元程度(約700円)で行くことができる。

・タクシー料金は安いがみんな気軽に短い距離でも利用するため、運転手は顧客を多く獲得することができ短時間で多く稼ぐことができる。

・タクシーが電気自動車に指定されているため、電気自動車のはずみがつくきっかけとなった。

・駅から遠くても、どこからでも、どこでも乗ることができる。

・万が一の時には、アプリに緊急ボタンがある。

・ドライバーは短時間で自分の車を使って、小遣い稼ぎができる。

・任意だが良い運転手が励みになる红包(チップのようなもの)をあげることができる

・大人数の場合ワンボックスカーを選んだり、少しお金を出して高級車を選択したりすることができる。

また、ライドシェアを利用時は、以下のような様々なアプリから使いやすいところを選んで呼ぶことができる。

・滴滴(didi)
ライドシェア専門アプリ

・高德地图(gaode)
淘宝(taobao)のネットショッピングサイトや検索サイトを運営するアリババ傘下の地図アプリ

・腾讯地图(tencent)
WechatのメッセージアプリやQRコード決済のテンセント傘下の地図アプリ

・大众(dazhong)
宅配アプリ等を運営する美団(メイチュアン)傘下で、お店や観光地などの場所の情報や評価を見ることができるアプリ。お店に行くときに、お店情報からそのままタクシーをその場所に指定して呼ぶことができる。

中国のライドシェアは、地図アプリやお店情報からタクシーを呼ぶことができるのが便利だ。

様々な方法で呼ぶことができるため、住所をライドシェアアプリにわざわざコピペする必要がなく、お店の情報、交通手段、どの行き方がよいやどのぐらい時間がかかるか検索したついでにそのままタクシーを呼ぶことができる。アプリはさらに進化してきており、タクシーの場所、来るまでの時間、信号の場所や秒数など細かい情報までわかり、急いでいるときも安心だ。乗ってから到着するまでも、混雑状況、あとどのぐらいかかるのか逐一確認できる。

ただ、このようなアプリを起動しておくとスマホの充電の減りが早い。また、中国では支払、このようなライドシェアの利用時、地下鉄の利用時にスマホが必須であるため、充電がなくなると死活問題となる。そのため、モバイルバッテリーの携帯が必須だが、忘れても街中の至る所にモバイルバッテリーを借りることができるスポットが設置されている。

一方で、便利な反面以下のようなデメリットもある。

■中国のライドシェアのデメリット

・ライドシェアが電気自動車に限定されていることから、ガソリン車に比べると乗り心地が悪く酔いやすい。

・自家用車を利用していることから、運転手特有の臭いがする。

・運転手にムラがあり、運転が荒く、危険な運転をする人もいる。

・新幹線の駅等で需要が多すぎてなかなか呼べない。または値段がつり上がる。

・価格が安く気軽に利用できることから、ライドシェア利用者が多く、車が増え渋滞しやすい。特に雨の日は、公共交通機関ではなくライドシェア利用が増え渋滞がひどくなる。

・運転手への教育が徹底されていないため、私自身経験はないが、日本人の乗車拒否等嫌な思いをすることや危険な目に合う場合もある。

上記は、便利さを追求した反面出るデメリットだといえる。日本版では、上記のようなデメリットが起きないようなルール作りがされている。

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