遠藤雄弥(37)が20日、東京・ユーロスペースで行われた主演映画「辰巳」初日舞台あいさつで、自主映画で作り上げた小路紘史監督(37)が、劇中で使用した車両まで実費で購入したと明かした。

「辰巳」は、15年の東京国際映画祭・日本映画スプラッシュ部門作品賞を受賞した「ケンとカズ」以来となる小路監督の8年ぶりの新作長編映画で、自ら脚本も担当した自主製作映画で、製作に5年を要した。遠藤が裏社会に生きる男・辰巳、辰巳の恋人・京子(龜田七海)の妹で、殺された姉の復讐(ふくしゅう)を誓い辰巳とともに真相を追う少女葵を森田想(24)が演じた。

遠藤は、小路組ならではの撮影中の出来事を聞かれると「車が出てくる。大体、映画の撮影はレンタルする。今回は自主ということで、実費で小路さんが買った」と明かした。辰巳が戦う竜二を演じた倉本朋幸(41)が「車は、いまだに駐車場で持たれていますよね」と補足情報を出すと、遠藤は「小路さんが、ご自身運転されて現場に行って、その車で撮影。他にそういうことはない」と明かした。

さらに、倉本が「高速で止まったりして…パンク?」とツッコむと、小路監督は「いまだに持っていて。作中で、ちょっとボコボコにされるシーンがあり…。どなたかが、やった。ちょっとだけ修復したんですけど…」と苦笑した。

佐藤五郎(44)松本亮(37)藤原季節(31)も登壇。