「成瀬を育ててくれた」 作家の宮島未奈さん、滋賀県の読者に感謝

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本屋大賞受賞の喜びを三日月大造知事(右)に語る宮島未奈さん=大津市京町4の県公館で2024年4月18日午前11時50分、飯塚りりん撮影 拡大
本屋大賞受賞の喜びを三日月大造知事(右)に語る宮島未奈さん=大津市京町4の県公館で2024年4月18日午前11時50分、飯塚りりん撮影

 2024年本屋大賞を受賞した「成瀬は天下を取りにいく」(新潮社)の作者、大津市在住の宮島未奈さん(40)が18日、滋賀県庁の三日月大造知事を訪問し、受賞の喜びを語った。

 同作は宮島さんのデビュー作で、地元・大津を愛する主人公の少女、成瀬あかりの日常を描いた青春小説。閉店した西武大津店、県立膳所高、ときめき坂など県民になじみ深い場所が多く登場する。

 授賞式と同じ作品に出てくる自作のユニホームを着て登場した宮島さんは「(受賞の)トロフィーを持って滋賀に帰ってきました」と笑顔で報告。20年に西武大津店が閉店したショックを残そうという思いから小説を書き始めたといい、「ローカルな話が全国で評価されるとは思っていなかった」と語った。「特に県民に読んでもらっていて、応援を強く感じる。成瀬あかりを育ててくれた」と感謝した。

 三日月知事は「とてもうれしかった。映画やドラマ化なども期待したい」と喜んだ。

 同作はシリーズで計約63万部を発行した。大学生の成瀬あかりを主人公とする続編の話も進んでいるといい、宮島さんは「成瀬はこれからも突き進んでいくと思うので応援してほしい」と呼び掛けた。【飯塚りりん】

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