「謎解きで魅力発見」 奈良先端大生が平城宮跡周遊型ゲーム開発

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ゲームのスタート画面を示す奈良先端科学技術大学院大の学生ら=県庁で2024年4月16日午後2時17分、川畑岳志撮影 拡大
ゲームのスタート画面を示す奈良先端科学技術大学院大の学生ら=県庁で2024年4月16日午後2時17分、川畑岳志撮影

 奈良先端科学技術大学院大の学生らが、奈良市の平城宮跡歴史公園を歩きながら遊ぶ謎解きゲームを開発した。5月1日から3カ月間、実際に楽しめる。開発した学生は「ゲームを通して平城宮の魅力を発見してもらえれば」と話した。

 タイトルは「平城宮と迷い狗(いぬ) 消えた仔狗(こいぬ)はどこへ」。奈良時代にタイムスリップして迷子になった架空の天皇の飼い犬を探し出すというストーリーで、無事天皇のもとに連れ帰ることができればクリアとなる。

 参加者は公園を散策しながら、さまざまな場所に設置しているQRコードをスマホで読み込んで、画面上に登場する奈良時代の人物らと会話したり、遣唐使船を障害物にぶつからないように目的地まで動かすミニゲームなどをクリアしたりしながら、犬の居場所につながるヒントを得る。

 朱雀門周辺を出発し、第一次大極殿に至るコースで、所要時間は約1時間半という。実際に現地を巡りながら平城京の歴史や当時の生活についての知識を学べる。

 企画したのは同大の院生からなる学生団体「Q―203」のメンバーら。情報技術などをビジネスにどうつなげていくかを学ぶ講義をきっかけに結成。2023年12月から企画を進めてきた。リーダーの橋本沙知さん(23)は「謎解きゲームが好きな若い世代にも、これを機に平城京に興味を持ってほしい」と話した。

 ゲームの体験イベントは5月1日~7月31日の午前9時~午後3時で、月曜は休み(祝日の月曜は実施し、翌日が休み)。参加費は500円。問い合わせは主催の「平城京魅力創造プロジェクト 市」(0742・35・8201)。【川畑岳志】

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