【ドーハ19日(日本時間20日)=佐藤成】サッカーU-23(23歳以下)日本代表が、パリオリンピック(五輪)アジア最終予選を兼ねるU-23アジア杯・1次リーグ第2戦でUAEに2-0で勝利し、決勝トーナメント進出を決めた。

キャプテンマークを巻いてフル出場したMF山本理仁(22=シントトロイデン)が中盤を制圧した。

エレガントなプレースタイルが特長だが、バトルのところでも一歩も引かず、強さを発揮した。「まずは入りのところでなめられるなよ、という声がけが出ていましたし、やっぱり一発ガツンといっておかないと、あいつらになめられるので。そこはすごく意識していました」と強い気持ちで臨んだ。

初戦の中国戦で先発するも、退場者が出たことで、戦術的な理由で前半22分で交代。悔しい思いをした。他にも初戦に先発しなかったメンバーが7人スタメンに名を連ねる中、完勝した。「僕も前回不完全燃焼で終わりましたし、出られなかった選手も初戦出たい、という気持ちがプレーヤーとして強いと思うので、そういう気持ちが出せた試合だったのかなとも思います」と納得。チームの立ち上げからの積み上げから、自信を持って試合に向かったといい「2年間チームとして成長できたのがしっかり出せたのかなと思います」とうなずいた。

前半27分にはCKの流れから、正確なクロスでDF木村誠二(22=サガン鳥栖)の先制点をアシストしてみせた。「(ボールが)流れてきそうだったので、自分も予測して、良いポジションをとれた。あそこに入ったら自分の持ち味でもあるので、結果的に、得点につながってよかったのかなと思います」。

第3戦の韓国戦は、1次リーグの順位決定戦となる。「まあ韓国に勝ったら間違いなく1位。2位通過よりは楽な方になると思う。まずは韓国戦かなと思っています」としつつ「この先どの相手になっても、メンバーが代わっても、代わらなくても、やることはかわらない。自分たちのサッカーをやっていくだけだと思います」と次を見据えながら矢印を自分に向けた。

【動画】日本先制!山本理仁の完璧なクロスを木村誠二が叩き込む!>>