「EKIDEN NEWS」の「中の人」はどんな人?
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「EKIDEN NEWS」。駅伝ファンなら必ず目にしたことがあるSNS(ネット交流サービス)のハンドルネームだ。X(ツイッター)で11万超、インスタグラムで7万超のフォロワー数を誇り、駅伝や長距離を中心に陸上の魅力を発信する。国内外のレースに足を運ぶ「中の人」は、一体どんな人物なのだろうか。
原点は都内の公園での「肉離れ」
「ここで全てが始まり、世界が広がったんです」
こう話すのは「EKIDEN NEWS」を運営する西本武司さん(53)だ。「ここ」とは取材場所に指定された東京都世田谷区の砧公園。理由は取材を進める中で明らかになっていった。
駅伝でフォロワー11万超のSNS「EKIDEN NEWS」を運営する「中の人」の原点と情報発信のこだわりについて、2回に分けて配信します。
前編:「EKIDEN NEWS」の「中の人」はどんな人?
後編:「EKIDEN NEWS」が語るバズるより大事なもの
「EKIDEN NEWS」は、SNSを中心としたオンラインメディアで、国内の小さな記録会から海外の主要マラソンまでさまざまな大会の記録や写真、感想などを発信する。ファンだけでなく、選手や指導者など関係者の認知度も高い。独自のネットワークや視点から発信されるコンテンツは多くの人の心をつかんでいる。
砧公園でインタビューを始めてしばらくすると、西本さんが「おっ、来ましたよ」と声を上げた。
言われた方向を見ると、箱根駅伝総合優勝8回の駒沢大の選手たちが、洗練されたフォームでさっそうと走っていた。その後も実業団の選手らが続々と通り過ぎていった。砧公園は、日本を代表するトップランナーたちが利用する練習拠点だ。
選手たちの動きをじっと見つめ、観察する西本さん。10年以上続く日課であり、「EKIDEN NEWS」の原点なのだという。
そんな西本さんだが、もともとは駅伝に興味がなかった。妻の実家が箱根駅伝…
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