SMAP謝罪の裏側 鈴木おさむさんの目線で、後悔と決意を小説に

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SMAPの謝罪放送について「やってはいけなかった」と語る鈴木おさむさん。大相撲ファンとして知られ、事務所には関取の手形があった=2024年4月10日午後0時20分、東京都内の事務所で小倉孝保撮影
SMAPの謝罪放送について「やってはいけなかった」と語る鈴木おさむさん。大相撲ファンとして知られ、事務所には関取の手形があった=2024年4月10日午後0時20分、東京都内の事務所で小倉孝保撮影

 芸能界は8年前、アイドルグループ「SMAP」の分裂・解散報道に揺れていた。フジテレビ系バラエティー番組「SMAP×SMAP」で、メンバーは報道を否定し「謝罪」した。文面を書いた鈴木おさむさんは今、「やってはいけない放送だった」と述懐する。3月末で引退した元放送作家に真意を聞いた。

 19歳でテレビの世界に入って以降、バラエティー番組の構成やドラマ、映画の脚本を担当してきた。代表作が「SMAP×SMAP」だ。この番組での経験や思い出について先日、小説「もう明日が待っている」(文芸春秋刊)を書いた。

 小説形式にした理由について、「僕の目線で自分の感情を書きたかったから」と説明する。ノンフィクションにすると、関係者に話を聞く必要がある。あくまで自分の見た景色を描きたかったらしい。

 「当事者それぞれに正義があるから、この小説は他人から見たらフェアでない部分があるかもしれない。しかし、自分の気持ちについてうそはありません」

 SMAPは旧ジャニーズ事務所の男性グループで1988年に結成された。スポーツ新聞がその解散と一部メンバーの退所を報じたのは2016年1月13日だ。メンバーは5日後、番組冒頭で報道を否定し、ファンに心配をかけたことを謝罪する。

 メディアの報道は過熱した。鈴木さんは謝罪放送について「平成のテレビ芸能史では、…

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