「環境良くなるのでは」 夏の甲子園2部制導入 主催者一問一答

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第104回全国高校野球選手権大会の海星-日本文理戦の六回途中で足がつり、水分補給をする日本文理の選手(右)=阪神甲子園球場で2022年8月8日、吉田航太撮影 拡大
第104回全国高校野球選手権大会の海星-日本文理戦の六回途中で足がつり、水分補給をする日本文理の選手(右)=阪神甲子園球場で2022年8月8日、吉田航太撮影

 日本高校野球連盟と朝日新聞社は19日、8月7日に開幕する第106回全国高校野球選手権大会について、開幕から3日間を午前と夕方の「2部制」で開催することを決めた。主催者である日本高校野球連盟と朝日新聞社の主な一問一答は次の通り。【吉川雄飛】

 ――3日間限りの導入だがどのような効果が見込めると考えているのか。

 ◆夏の暑さが深刻になっている中、(暑さ対策が)何も進まないという選択肢はなかった。去年と同じではだめならば、最も暑い時間を避けることでどのような効果があるのかを見たい。そのオペレーションがどれだけ大変かも知っておきたいので実施を決めた。これによって選手の熱中症がどれだけ減らせるかは正直分からないが、少なくともこれまでよりは環境が良くなるのではないかと思っている。

 ――なぜ4試合日に2部制を導入しないのか。

 ◆今回は(原則)午後2時半を過ぎると継続試合としているが、4試合の日で(2部制を)やろうとすると午後5時から2試合することになる。終了が夜遅くなる可能性を鑑みて、今回は見送った。

 ――大会2日目と3日目は午前中に2試合消化するが午後に2試合としなかったのはなぜか。

 ◆(今後は)4試合ある日でも2部制を導入することを見据える中で、午前中に2試合することでどれだけ(午後に)時間を取れるかという課題を探るためだ。

 ――試験的実施という意味合いか。

 ◆選手らにとって大事な試合なので、主催者として「試行」という言葉は使いたくない。4試合日での2部制導入に向けた課題を探るということだ。

 ――甲子園だけではなく地方大会でも暑さは課題だが、日本高野連として地方大会でも2部制を推奨していく考えはあるのか。

 ◆都道府県の高野連が各地の実情に合わせて対策していると思うので、全ての大会で2部制を推奨するということは考えていない。ただ、今回の取り組みが(地方大会の)参考になることもあるかもしれない。取り入れてもらえるところは取り入れて、我々もそのサポートはしていきたい。

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