「誰が皇室を支えるのか」 皇族数減少、先細る公務の担い手

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「新年祝賀の儀」で初めてティアラを着用されて臨まれる天皇、皇后両陛下の長女愛子さまと、秋篠宮家の次女佳子さま=皇居・宮殿「松の間」で2024年1月1日午前11時4分、手塚耕一郎撮影
「新年祝賀の儀」で初めてティアラを着用されて臨まれる天皇、皇后両陛下の長女愛子さまと、秋篠宮家の次女佳子さま=皇居・宮殿「松の間」で2024年1月1日午前11時4分、手塚耕一郎撮影

 皇族数確保策に関する国会の議論がようやく始まる。宮内庁はかねて皇位継承の不安定さや皇族数減少についての危機感を政府に伝えてきたが、課題は解決してこなかった。議論が停滞する中、複数の女性皇族が結婚して皇室を離れており、皇室の縮小が続いている。

 「皇族数が少なくなっていくことは宮内庁としても大変重要な課題だと認識している」。西村泰彦長官は11日の定例記者会見で皇族数確保に関する各党の動きについて見解を問われ、こう述べた。そして「十分に議論され、施策がなされることは期待している」と続けた。

 戦後の1947年10月、11宮家の51人が皇籍を離脱し、皇室は16人になった。子供の誕生で人数は増え、秋篠宮家の次女佳子さま(29)が誕生された94年12月には26人になったが、結婚した女性皇族が皇室を離れたことなどで、その後は減少した。現在の皇室は17人で構成し、うち女性は12人。天皇陛下よりも年下で次世代にあたる未婚の女性は5人おり、現在の制度のままでは…

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