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国連安全保障理事会は18日、パレスチナの国連への正式加盟を求める決議案を否決した。15理事国のうち日本や韓国を含む12カ国が賛成したが、パレスチナ自治区ガザ地区での戦闘でイスラエルを擁護する常任理事国の米国が拒否権を行使した。英国とスイスは棄権した。
アメリカのスタンスは?
米国はパレスチナ国家の樹立には反対しないとしつつ、国連ではなく「当事者間の直接交渉を通じて達成されるべきだ」と述べた。英国はガザ地区からのイスラム組織ハマスの排除が「避けることのできないステップだ」と強調した。スイスは和平成立後の加盟決定が望ましいとした。
否決に至った経緯
パレスチナは今月2日、約13年ぶりに国連加盟を再申請した。イスラエルとパレスチナが共存する「2国家解決」に向けた機運を高め、ガザ地区侵攻を続けるイスラエルへの圧力とする狙いがあった。
安保理は下部組織の審査委員会で加盟申請を協議したが、法的な基準を満たすかどうかについて意見が割れ「全会一致で加盟を勧告できない」との結論に至った。これを受け、アラブ諸国を代表して非常任理事国のアルジェリアがパレスチナの加盟を勧告する決議案を安保理に提出し、投票による「踏み絵」を迫った。
米国はガザ地区での停戦を求める他の決議案にも拒否権を繰り返し行使し、…
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