ソフトバンクが今年も3軍を韓国に派遣している。12年から始まりコロナ禍だった20年と21年こそ中断したが、22年から3年ぶりに復活。今回は16日~28日まで、2週間行われる予定だ。ソフトバンク小川史3軍監督(63)が韓国遠征の極秘エピソードを明かした。

遠征を開始した初年度、12年も3軍監督を務めいた小川監督は「スタートした時はこっちは3軍で韓国チームは2軍だから、韓国チームも『3軍なんか』っていう気持ちだったっていうのは耳にしたからね。こっちも『負けられるか』っていう気持ちで挑んでね」と当時を懐かしんだ。

過去には千賀(現メッツ)や甲斐、牧原大など今や1軍の主力になった選手も参加した。韓国で「甲斐キャノン」を披露した甲斐に対しては「(甲斐)拓也を置いていってほしい」と冗談混じりで韓国チームが一目ぼれ。高卒1年目だった武田には「なんでこんな選手が3軍にいるんだ?」と驚かれたという。武田は韓国で名を上げ、同年は8勝を記録した。

「若い子たちが異国の地でいろんな経験ができるっていうのはすごくいい。今後、彼らがWBCに選ばれる選手が出てくれば良いけどね。違う国の人と試合をするっていうのは良い経験になると思います」。韓国遠征を礎の1つに-。小川監督は世界を代表する選手の台頭を期待した。【ソフトバンク担当 只松憲】