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孔子を祭る佐賀県多久市の多久聖廟(せいびょう)(国重要文化財)で18日、春季釈菜(せきさい)があり、孔子像や四哲と呼ばれる弟子4人の像に栗や餅などの供物がささげられた。
1708年に多久の領主が聖廟を建立。以来、伝統の作法にのっとり、毎年春と秋に執り行われてきた。
今回は孔子の台湾にいる子孫、孔垂長氏も参加し「孔子の教えは現代社会に依然として大きな意義を持つ」などとあいさつした。
境内では地元の市立東原庠舎西渓校(とうげんしょうしゃせいけいこう)の8年生(中学2年生)が、あでやかな衣装を身にまとい「釈菜の舞」を披露した。
熊本出身で生後半年の長男を連れて訪れた多久市の女性(28)は「初めて見たが、地域に独自の文化が根付いているのを見て勉強になった。子供が大きくなったらまた連れて来たい」と話していた。【西脇真一】