DeNAに入団することが決まった筒香嘉智外野手(32)が18日、本拠地・横浜スタジアムで公開入団記者会見に出席した。入場無料で多くのファンが集まり、筒香タオルやユニホームを掲げて、5年ぶりの復帰を歓迎した。

応援団から「横浜の空高く ホームランかっとばせ筒香 さぁ打て筒香 飛ばせ空の彼方 横浜に輝く大砲 かっとばせホームラン」と在籍した19年までファンに愛された応援歌をバックにステージに登場した。

本拠地・横浜スタジアムに戻ってきた筒香は、決断の理由について「僕は常に野球がうまくなる方を選択してきたつもりです。ジャイアンツを退団になり、どうなるかという状況の中、日本に復帰するモチベーションがいまいち上がらなかったのが事実です。その中で毎日練習している中でいろいろ考えて行く中で、やはりベイスターズで優勝したいという思いが日本でプレーするモチベーションとなりました」と胸中を明かした。

筒香は16日、名字の筒香(225=つつごう)にちなんで午後2時25分に入団が正式発表された。3年契約で2年目までは推定年俸3億円、3年目からは変動制。背番号は19年から空き番号でかつて背負った25を再び背負うことになった。

筒香は横浜高の1年から4番を任され、09年にドラフト1位で横浜に入団。16年には本塁打と打点の2冠王に輝くなど、主砲、キャプテンとしてチームをまとめてきた。19年オフにポスティングシステムを利用してレイズに移籍。21年シーズン途中からドジャース、パイレーツなどメジャー、マイナー、独立リーグを含む7球団を渡り歩いた。今季はジャイアンツとマイナー契約を結び、招待選手としてメジャーキャンプに参加したが、3月21日に退団となっていた。

DeNAは19年オフのメジャー挑戦表明と同時に「日本でプレーすることになったらベイスターズに戻ってきてほしい」と伝えており、3月にジャイアンツを退団になった際も「その気持ちは今に至るまで変わっておりません」と声明を出し、歓迎の姿勢を示し続けてきた。

チームは今季、球団史上最長の開幕から3カード連続勝ち越しとスタートダッシュを決めたが、現在4連敗中で直近8戦7敗。17日終了時点で最下位ヤクルトと1ゲーム差の4位に沈んでいる。26年ぶりの優勝へ、頼れる主砲が帰ってきた。

◆筒香嘉智(つつごう・よしとも)1991年(平3)11月26日、和歌山県橋本市生まれ。横浜高では1年から4番を任され、通算69本塁打。09年ドラフト1位で横浜入団。14年から6年連続20本塁打以上で、16年に本塁打王、打点王の2冠。ベストナイン3度(15~17年)。19年オフにポスティングでレイズ移籍。ドジャース、パイレーツなどを経て今季はジャイアンツのマイナーで開幕。15年プレミア12、17年WBC日本代表。185センチ、102キロ。右投げ左打ち。