群馬・山本知事「時代に合った国スポを」 巨額な施設整備は避け

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山本一太氏=前橋市で2023年6月6日、田所柳子撮影 拡大
山本一太氏=前橋市で2023年6月6日、田所柳子撮影

 国民スポーツ大会(国スポ、国民体育大会から改称)について、群馬県の山本一太知事は18日の記者会見で、「新しい時代に合ったコンパクトな国スポを実現することが大事だ」と述べ、開催地負担が大きい従来のやり方からの見直しを進める考えを示した。2029年の県内開催にあたっては、巨額の関連施設整備や県外の優秀なスポーツ選手の招へいを避け、経費を抑制する。

 1983年の「あかぎ国体」では馬場のぼるデザインの初代ぐんまちゃんが生まれたが、山本知事は「あかぎ国体のころと同じ経済効果は期待できない。今までみたいに莫大(ばくだい)なお金をかけ施設を新設し、主催県だからと(各競技で)1位を取るため他県からごっそり人をかき集めるやり方は時代に合ってない」と説明した。

 全国知事会長の村井嘉浩・宮城県知事は「廃止も一つの考え方ではないか」と発言し、見直しの必要性を訴えていた。山本知事は「廃止とは思っていないが、感覚は共有している」と述べた。【田所柳子】

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