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吉祥寺(北九州市八幡西区)境内の藤の花が見ごろを迎えた。薄紫の房が甘い香りを漂わせて60センチほど垂れ下がり、多くの見物客を楽しませている。20日ごろに満開になりそう。
吉祥寺は浄土宗の開祖、法然上人を継いだ鎮西上人の生誕の地とされ、創建から807年になる古刹(こさつ)。境内には樹齢約160年で北九州市指定の保存樹「野田藤」など5種類15本の藤が植えられている。
27~29日は鎮西上人の開山忌などに合わせ、藤まつりを開催する。参道に露店が並び、地域伝統「吉祥太鼓」の演奏もある。
同市八幡東区から友人と訪れた飲食業の松村さがみさん(73)は「藤の紫色がすごくきれい。来年もまた見に来たい」と話した。【井土映美】