バドミントン桃田賢斗が代表引退を表明 「世界一目指せないと判断」

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記者会見で日本代表の引退を表明するバドミントン男子の桃田賢斗選手=東京都新宿区で2024年4月18日午前11時4分、幾島健太郎撮影
記者会見で日本代表の引退を表明するバドミントン男子の桃田賢斗選手=東京都新宿区で2024年4月18日午前11時4分、幾島健太郎撮影

 バドミントン男子シングルスの元世界ランキング1位で世界選手権を2連覇した桃田賢斗選手(29)=NTT東日本=は18日、東京都内で記者会見を開き、日本代表からの引退を表明した。桃田選手は「自分の中で思うようなプレーを試行錯誤でやってきたが、気持ちと体のギャップが続く中で、このまま世界一を目指そうというところまでいけないと判断した」と述べた。

 27日から中国の成都で行われる国・地域別対抗戦の男子トマス杯が最後の主要国際大会となり、今後のオリンピックや世界選手権には出場しない。桃田選手は国際大会で得られるポイントを基に決まるパリ五輪代表選考で低迷し、出場が絶望的になっていた。一方、国内のS/Jリーグや全日本総合選手権には出場する。

 桃田選手は2016年4月に発覚した違法賭博問題で出場停止処分を受け、同年のリオデジャネイロ五輪に出場できなかった。また、20年1月に遠征先のマレーシアで交通事故に遭い、右眼窩底(がんかてい)を骨折した影響もあり、金メダルが期待された21年の東京五輪は1次リーグで敗退した。

 日本代表からの引退理由として「体力面と精神面」を挙げた桃田選手は会見で「目の手術をしてから、思うように見えない部分があったり(これまでであれば)疲れないくらいの練習量で疲労を感じたりするようになった。僕なりにトライはしたが、世界のトップの人たちと戦うレベルにはもう厳しいと思った」と語った。【高橋広之】

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