アメリカ・ブリンケン国務長官、23日に中国訪問へ

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ブリンケン米国務長官=2023年1月11日、秋山信一撮影 拡大
ブリンケン米国務長官=2023年1月11日、秋山信一撮影

 米ニュースサイト「ポリティコ」は17日、米政府関係者らの話として、ブリンケン国務長官が来週に中国を訪問すると報じた。ブリンケン氏の訪中は2023年6月以来となる。米中は軍事や経済の分野で対立が続くが、意思疎通を図ることで関係を安定化させたい考えだ。ブリンケン氏はまた、中国がウクライナに侵攻したロシアの防衛産業を支援しているとして、懸念を伝える見通しだ。

 報道によると、ブリンケン氏は23日に出発し4日間の日程で訪中する予定。滞在中は王毅外相(共産党政治局員)らと会談するとみられるほか、習近平国家主席との面会が実現するかも焦点となる。バイデン大統領と習氏が2日に電話協議した際、ブリンケン氏らの訪中で合意していた。

 米中は南シナ海や台湾海峡で衝突のリスクを抱えており、両国は対話を継続することで偶発的な衝突を回避したい意向だ。イエレン財務長官が今月初めに訪中したほか、16日にはオースティン国防長官と中国の董軍国防相がテレビ電話で協議した。

 一方、国務省のミラー報道官は16日、中国がロシアの防衛産業を支援しているとして「過去数カ月間、中国からロシアに資材の移動があった。それらは、産業の基盤を再構築し、武器を生産するために利用された。我々は非常に懸念している」と述べた。米政府高官によると、中国はロシアに無人航空機(ドローン)やミサイルの技術などを提供しているという。【ワシントン松井聡】

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