【ドーハ17日=佐藤成】サッカーのU-23(23歳以下)日本代表が、パリ五輪(オリンピック)アジア最終予選を兼ねるU-23アジアカップ(アジア杯)カタール大会初戦の中国戦(1-0)から一夜明け、当地で調整した。

前日、前半17分に不用意な肘打ちで一発退場となったDF西尾隆矢(22=セレッソ大阪)が取材に応じ、胸中を明かした。

「やはり自分のせいでチームを苦しめたということは、もう結果から見ても、そうだと思うので、そこは本当に反省しないといけないですし、相手選手にも本当に軽率な行動だったなというのを改めて感じましたし、自分の映像を見て、やってはいけない行為だという風に反省しました」

出場停止処分などについては、まだ決定していない状態だ。「今、自分ができることを。ただサポートするしかないなと思うので、改めて本当に信頼を裏切ってしまったっていうのは事実ですし、そこをやっぱり取り戻せるように、また一から、しっかり自分の行動も改めて日々やっていかないといけないかなと思います」と沈痛な面持ちで語った。

中国戦後には、チームメートに反省と感謝の思いを伝え、励まされたという。大岩剛監督(51)からも切り替えるように言われた。

中国戦で、ボールと無関係なところで後ろから相手に詰められ、払った腕が相手の顔に入り、VARが介入。オンフィールドレビューの結果、レッドカードが提示された。

相手の挑発とも取れる行為だったが「正直、僕はそこに関してはもう弁明はしないと言いますか、まあもう何を言っても言い訳になってしまうので、あまりそこに関してのコメントは控えたい」。その上で、相手選手を気遣った。

少なくとも次戦UAEは出場できないが、トレーニングから副主将としてチームを鼓舞する役割がある。「また信頼を勝ち取れるようにプレーでしか証明できない」と積極的なプレーで盛り上げていく。

西尾の退場を受けてチームは追加タイムを含めて86分間を10人で戦いながら、無失点に収めて勝利を飾った。19日(日本時間20日)の第2戦ではUAEと対戦する。