目隠しフェンスで物議 びわ湖大花火大会8月8日開催へ

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昨年のびわ湖大花火大会で来訪者を魅了した大輪の花火=大津市柳が崎のびわ湖大津館で2023年8月8日午後7時44分、飯塚りりん撮影 拡大
昨年のびわ湖大花火大会で来訪者を魅了した大輪の花火=大津市柳が崎のびわ湖大津館で2023年8月8日午後7時44分、飯塚りりん撮影

 琵琶湖の夏を彩る「びわ湖大花火大会」実行委員会は17日、今夏の大会を8月8日に実施すると発表した。午後7時半~8時半の1時間、大津市浜大津の県営大津港沖一帯で、約1万発が打ち上げられる。

 花火大会は公益社団法人「びわ湖ビジターズビューロー」を事務局に、県、大津市、大津商工会議所などで構成する実行委員会が主催。コロナ禍での中止を経て昨年、4年ぶりに開催され、約30万人が訪れた。開催を巡っては、有料観覧席を1万席増やして約4万8000席とし、高さ約4メートルの目隠しフェンスで覆うといった対応が物議を醸し、同7月に地元自治連合会が▽交通渋滞や混雑が激しい▽ごみの投棄や騒音が住環境に悪影響▽フェンスで地元住民が観覧しづらい――ことを理由に開催反対の決議文を提出。開催後も賛否の声が渦巻いていた。

 一方、市が同12月に実施したアンケートでは7割以上が「来年以降も開催を望む」と回答。実行委員会では、昨年の開催後から周辺の複数の自治連合会と継続して協議の場を設け、「情報共有と継続した協議を行うことで一定の理解をいただいた」として開催を決めた。

 有料席数や金額、発売時期などは未定。フェンスは路上への滞留防止のため、今年も設置する方向という。実行委は「コロナ禍前の35万人規模の人出に対応できるよう、しっかりと警備体制を整え、住民生活への影響を緩和できるよう準備していきたい」としている。【澤木政輝】

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