柏崎刈羽7号機、燃料装着作業を中断 モーター不具合で

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東京電力柏崎刈羽原発7号機の炉心部。右手の四角い水槽が使用済み核燃料プール=2024年4月12日午後3時、田中泰義撮影 拡大
東京電力柏崎刈羽原発7号機の炉心部。右手の四角い水槽が使用済み核燃料プール=2024年4月12日午後3時、田中泰義撮影

 東京電力は17日、柏崎刈羽原発7号機(新潟県)で進める燃料装着の作業を中断したと発表した。制御棒を起動するモーターが不具合を起こしたためで、東電が原因を調べている。作業再開のめどは立っていない。

 東電によると、17日午前7時13分ごろ、制御棒1本を挿入するため、制御棒駆動用モーターのブレーカーを入れたところ、直後にブレーカーが落ちた。制御棒の挿入は核燃料の臨界を防ぐために必要で、燃料装着前には必須の作業だ。

 東電は、燃料プールにある核燃料872体のうち、41体を原子炉内に移し終えている。既に炉内にある核燃料周囲の制御棒に異常はなく、安全上問題はないという。

 7号機では15日夜にも、制御棒を支える機器を原子炉に入れる際、作業を監視する補助装置にエラーが表示され、約3時間作業を中断していた。装置は挿入位置が誤っていることを示していたが、実際には異常が確認されなかった。東電は装置自体の不具合だと判断し、作業を再開した。

 燃料装着は再稼働に必要な検査の一環で、15日に作業を始めたばかり。福島第1原発事故後に再稼働した他の原発は、地元が再稼働に同意した後に燃料を入れている。しかし柏崎刈羽の再稼働は新潟県などの同意をまだ得ておらず、異例の作業になっていた。【高橋由衣】

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