「106億円を熔かした男」こと、大王製紙の社長と会長を務め、カジノに自社の資金をつぎ込んで実刑判決を受けた井川意高(もとたか)氏(59)が17日、自身のX(旧ツイッター)を更新。「2ちゃんねる」開設者で元管理人の「ひろゆき」こと西村博之氏(47)が記した、確定死刑囚の自殺をめぐる投稿に対し、突っ込みを入れた。

ひろゆき氏は自身のXに、確定死刑囚が死刑執行を当日に通知することは不服を申し立てることができず違法として、死刑囚2人が国に慰謝料や通知当日に執行しないよう求めた裁判について言及した自身のネット記事を添付。「死刑を『遺族の気持ち』の為だとすると、天涯孤独な人を殺した死刑囚は死刑が必要なくなります。死刑囚の自殺が手間や管理の問題ならそもそも自殺出来ない部屋にするべきです。自殺が出来る状態になってるのがおかしな話です」と投稿していた。

井川氏は、ひろゆき氏のこのポストを引用。「拘置所は 壁の棚の角も 削って丸くしたり タオル掛けも 細く撓む塩ビ素材で タオル2本以上の 荷重がかかると 両端の留め具から 外れるように なってたり ドアも内側には 取っ手がないなど 考えられる限りの 自殺防止の対策が 取られてんだよ ベルトや紐類も 持ち込み禁止」と詳細に解説した。

井川氏は大王製紙の創業家に生まれ、筑波大付属駒場中高から東大法学部に進み、大王製紙に入社。42歳で5代目社長に就任も会長時代の10~11年、カジノでの使用目的で子会社7社から総額106億8000万円を借り入れていた事実が発覚。会社法違反(特別背任)の容疑で逮捕され、12年に懲役4年の実刑判決により、16年12月まで服役した。出所後に書いた著書「熔ける 大王製紙会長 井川意高の懺悔録」が累計15万部のベストセラーになり、現在は登録人数22万人超のユーチューバーとしても活動している。