北海道の刑務所が受刑者の手紙を誤送 弁護士会が再発防止要望

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北海道月形町

 受刑者の母親宛ての手紙を誤って別人物に送ったのは人権侵害にあたるとして、札幌弁護士会(松田竜会長)は16日、月形刑務所に再発防止策などを求める要望書を送付したと発表した。12日付。

 要望書によると、2021年9月、月形刑務所の受刑者が眼鏡の購入を依頼する内容の手紙1枚を母親宛てに送るよう職員に申し出たが、職員は別人物に誤送した。22年6月、受刑者の人権救済申し立てを受けた札幌弁護士会が調査した結果、月形刑務所の職員は、受刑者が同時に発送を依頼した知人宛ての封筒の同封物と勘違いし、誤って母親宛ての手紙を知人に送付したという。

 札幌弁護士会によると、月形刑務所は専任の書信係に検査させるなど再発防止策を講じているが、憲法が保障する通信の秘密やプライバシー権を侵害したと判断した。【伊藤遥】

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