那須サファリのトラ襲撃 元飼育員らに罰金命令 獣舎に入れず終業

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那須サファリパーク=栃木県那須町で2022年1月5日、鴨田玲奈撮影 拡大
那須サファリパーク=栃木県那須町で2022年1月5日、鴨田玲奈撮影

 2022年1月に栃木県那須町の「那須サファリパーク」で飼育員3人がトラに襲われ負傷した事故で、大田原簡裁は業務上過失傷害罪で略式起訴された元飼育員の男性=起訴当時26歳=に罰金50万円の略式命令を出した。また、労働安全衛生法違反罪で略式起訴された施設の運営会社「東北サファリパーク」(福島県二本松市)に罰金50万円、支配人の男性=同49歳=に罰金30万円の略式命令を出した。いずれも8日付。

 起訴状によると、22年1月4日に元飼育員の男性はベンガルトラ「ボルタ」を動物用の通路に残したまま獣舎に収容せず終業し、5日午前8時20分ごろ、通路に入ろうとしてボルタに襲われた飼育員ら3人に重傷を負わせとしている。同社と支配人の男性は、従業員に事故への応急処置や退避に関する教育を行わなかったとしている。

 県警は23年5月に業務上過失傷害罪で元飼育員の男性ら6人を書類送検し、大田原区検はこの男性を略式起訴し、5人を不起訴処分とした。大田原労働基準監督署は同月に労働安全衛生法違反容疑で同社と支配人の男性を書類送検し、同区検が略式起訴していた。【池田一生】

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