公益社団法人「ギャンブル依存症問題を考える会」の田中紀子代表が17日、X(旧ツイッター)を更新。ドジャース大谷翔平投手(29)の元通訳、水原一平容疑者報道に端を発して注目を集めている「ギャンブル依存症」について言及した。

「ギャンブル依存症という精神疾患に対して、人格攻撃をする番組に公共の電波を使わせるのはいかがなものか?」と警鐘を鳴らし「ギャンブル依存症は、国の政策のために苦しむ人がいる。ゆえに、自己責任にしておきたいと言う、国の思惑にメディアも同調しがち。しかし我々もいつまでも黙ってはいない。声をあげていく」と宣言した。

田中氏はアルピニストの野口健氏(50)の水原容疑者に対して「『万死に値する』という言葉が頭を過る程に罪深い」とのXの投稿に対して抗議。「野口健氏による2024年4月12日のご自身のXへのポストは、ギャンブル依存症問題に関わる、当事者及び家族の団体の代表として、到底看過できるものではなく、抗議文兼要請書を出すことに致しました。野口氏にご一読いただき発言の撤回を求めます。罪は罪として償い、誰にでも生き直す権利はあります」と訴えていた。

その後、野口氏は当該投稿を削除。田中氏は「野口健さん、投稿削除してくださいました。ご理解頂きありがとうございます」とつづった。

田中氏はXで「ギャンブル依存症」についての偏見を指摘しており、「水原さんの手口が明らかになったことで、報道が一斉に人格否定になってきた感がある。そうじゃないんだって。ギャンブル依存症の人は、病気が進行すると、ああなるんですよ。わかってない弁護士やタレントにコメントさせるのやめて」と訴えていた。