進化する「きかんしゃトーマス」19日映画公開 男女比やSDGs配慮
毎日新聞
2024/4/17 07:00(最終更新 4/17 07:00)
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小さな青い蒸気機関車トーマスと仲間たちを描いたアニメ「きかんしゃトーマス」。英国で初めてテレビに登場して今年で40年を迎え、日本ではNHK・Eテレなどで放送されている。そんなトーマスが近年、大変貌を遂げている。アニメーションがよりコミカルかつダイナミックになっただけでなく、男の子ばかりだった機関車に女の子が加わり、リサイクルの大切さが説かれるなど、ジェンダーバランスや国連の持続可能な開発目標(SDGs)を意識した作品作りとなった。時代とともに進化するその様子を探った。【広瀬登】
「きかんしゃトーマス」は、日本では1990年から放送を開始。「サザエさん」「ドラえもん」ほどではないが、「ちびまる子ちゃん」と肩を並べる長寿番組だ。
自閉症の特徴持つブルーノも登場
4月上旬、東京・新宿の映画館で開かれた「映画 きかんしゃトーマス 大冒険!ルックアウトマウンテンとひみつのトンネル」(19日から全国公開)の完成披露試写会。トーマスの特製サンバイザーをかぶった子どもたちは、線路の上を跳んだりはねたりしながら冒険の旅に出る機関車の姿を食い入るように見つめた。
スクリーンを駆け回るのは、トーマスや親友のパーシーとディーゼル、アフリカ出身のニアや日本出身の超特急カナ、修理担当のサンディーやクレーン車のカーリーたち。おなじみのメンバーに、自閉症の特徴を持つブルーノ、スクラップから発明品を作り出すウィフ、友達が欲しいものの鉱山からなかなか出られなかった掘削機ダーシーも仲間に加わる。ニア、カナ、サンディー、カーリー、ダーシーは女性キャラクター。男女比に注意が払われ、登場車両の性格や出自のバリエーションも豊かになった。
国連との提携理念を受け継ぎ
「日本では2019…
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