森山未來(39)主演の日仏合作アニメーション映画「化け猫あんずちゃん」(7月19日公開)が、世界3大映画祭の1つ、カンヌ映画祭(フランスで5月14日開幕)監督週間に出品が決まった。監督週間を主催するフランス監督協会が16日に発表した。

山下敦弘監督(47)久野遥子監督(34)両監督の同映画祭初参加が決まり、森山は「山下さん 久野さんおめでとうございます。今度カツ丼おごってください」と祝福のコメントを発表した。

監督週間はカンヌ映画祭に併設して開催される部門で、日本の長編アニメーション作品としては、14年のスタジオジブリの高畑勲監督「かぐや姫の物語」と、18年の細田守監督「未来のミライ」に続き6年ぶりの選出となった。

「化け猫あんずちゃん」は、山下監督を中心に、森山と五藤希愛(13)が自ら演じた実写映像を撮影。そこから久野監督が、動きや表情を抽出し生き生きとしたアニメーションを作り上げる、ロトスコープの手法を採用し、共同監督で製作。ラインアップ発表会見では「子ども、若者、大人、全ての人に向けられた作品で、詩的であり不思議な生きものが登場する作品」と紹介された。

山下、久野両監督はコメントを発表した。

久野遥子監督 まさかあんずちゃんがカンヌに連れて行ってくれる化け猫だったとは…! この1年半、日仏のスタッフでこつこつアニメーションを作ってきましたが、こんな形でスポットがあたるとはみじんも思っていなかったので本当に驚きました。とても手作りで手探りな映画に関わってくださった方々にすてきな報告ができてとてもうれしいです! そしてこんなに楽しいアニメーションに、私と山下監督を誘ってくださった近藤プロデューサーにはカンヌでデカい肉をおごらせてくださいね。

山下敦弘監督 『化け猫あんずちゃん』がカンヌ国際映画祭の監督週間に選出…、まず初めに何かの冗談かと思いました。いましろたかしが原作で、いまおかしんじの脚本で、『山田孝之のカンヌ映画祭』というカンヌに怒られそうな番組を作った俺が関わっているのに、なかなかカンヌも懐が深いです。これも一重にアニメーション監督の久野遥子さんの頑張りのおかげなのだと思います。なのでカンヌで久野さんに海鮮をおごりたいと思います。とりあえず行ってきます。