「完売画家」として知られる画家の中島健太氏(39)が16日、TOKYO MX「バラいろダンディ」(月~金曜午後9時)に生出演。日本橋高島屋(東京都中央区)で11日に展示販売会「大黄金展」の会場から、純金製茶わん(販売価格1040万6000円)が盗まれて売却転売されていた件について言及した。

窃盗容疑で職業不詳堀江大容疑者(32)が逮捕された。警視庁によると、茶わんは買い取り店で事件当日に約180万円で売却された。堀江容疑者は確保された時に約130万円を持っており、警視庁は当初から換金目的だったとみて調べている。

中島氏は「美術の含蓄があるなと思うのは、売った犯人、180万で売ってるじゃないですか。金の価格だけでも400万以上あるじゃないですか。美術品を売るときは必ず、相見積もりして下さい」と提言した。

さらに「どう考えても買いたたかれてるじゃないですか。美術品がウチにあったと思ったら、知り合いの業者に行くんじゃなくて、いろんなところに聞いた方が、結果的に高く売れる業者もありますよっていう」と説明した。

続けて「窃盗犯も悪いやつだけど、これ買い取り…どうなんだろうな」と言葉を搾り出した。

堀江容疑者は11日午前11時40分ごろに茶わんを盗んだ疑いがあり、「茶わんにかぶせてあったケースが(触ると)動いて、盗めそうだと思ったから盗んだ」「他のものも盗めるかと思い、(直後に)何度か会場に出入りした」とも供述。11日に高島屋付近を歩いていた際、「大黄金展」の開催を知り、足を運んだと説明している。

茶わんは同日午後1時半ごろに江東区の店でマイナンバーカードを示して売却していた。この店から台東区の店への転売手続きは11日に完了しており、同課は両店の関係者から事情を聴くなどして経緯を調べている。