「住民以外は出入り少ない」那須・2遺体現場 顔にテープや拘束も

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2遺体が見つかった現場付近で規制にあたる栃木県警の警察官=栃木県那須町伊王野で2024年4月16日、藤田祐子撮影 拡大
2遺体が見つかった現場付近で規制にあたる栃木県警の警察官=栃木県那須町伊王野で2024年4月16日、藤田祐子撮影

 16日午前8時10分ごろ、栃木県那須町伊王野(いおうの)の河川敷で「マネキンのようなものが燃えている」という趣旨の通報が警察にあった。栃木県警那須塩原署員が駆けつけ、焼けた2人の遺体を発見した。県警は現場の状況などから、死体遺棄事件と判断し、那須塩原署に捜査本部を設置した。司法解剖するなどして2人の死因の特定を進める。

 県警捜査1課と那須塩原署によると、遺体で見つかった1人は住居不詳、職業不詳、宝島龍太郎さん(55)。今後、もう1人の身元確認も急ぐ。この日午前6時50分ごろ、2遺体が見つかった現場近くを車で通りかかった通行人が河川敷で火が出ているのを発見。同8時10分ごろ、通行人から連絡を受けた別の男性が近くの駐在所から通報し、駆け付けた署員が2遺体を見つけた。

焼損した2遺体が見つかった現場 拡大
焼損した2遺体が見つかった現場

 捜査関係者によると、宝島さんらの遺体はともに顔に粘着テープが巻かれ、手が縛られていた。

 県警は何者かが宝島さんらを遺棄したとみて調べを進めている。遺体はともに全身が焼損しており、外傷の有無などについても、司法解剖などを踏まえて明らかにしていくとしている。

 2遺体が見つかった現場は那須町の中心部から約10キロ南東の山あいで、住宅が点在する地域。福島、茨城両県境にも近く、リゾートホテルやゴルフ場などがある。

 付近はこの日、栃木県警による規制などが行われ、近くに住む高齢の女性は「ざわざわしていて気付いた。普段は地域住民以外は出入りが少ない場所なのに」と話していた。【池田一生、藤田祐子】

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